備前焼の特徴
ルーツとあゆみ
『土』について
製作現場の全貌
製作工程
お手入れと保存法
 
作家が完全な製作を行う過程は、ひとつひとつに全身全霊で赴いてゆかなくてはならない。実際にどのような現場で作家は作品に取り組んでいるのだろうか。作家の聖域とも思われる製作の場に足を踏み入れてみよう。
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登窯(のぼりがま)について

在、多くの作家はほとんど登窯を使用している。登窯の他に“穴窯”(あながま)といって小さな造りの窯も所有していることが多い。


登窯の構図
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登窯はこの構図様式で全長が約9m。耐火煉瓦(岡山県は全国シェア1位)で組み上げていき、およそ2ヶ月間で完成する。

  1. 運道(ウド)…焚き口すぐの運道では灰の舞いが活発なため、“胡麻”の窯変が出やすい。
  2. 秘密室…素穴と呼ばれる一番小さな燃焼室。“かせ胡麻”や“桟切り”がよく取れる。
  3. 一番…炭を投げ込むために還元がおこり、さまざまな色模様をひき起こす。二番、三番と部屋の数を増やしている窯も多い。
  4. 煙道(ケド)…煙りをコントロールするダンパーの手前にある部屋でウドとはまたひと味違う胡麻などの良い焼きが付く。
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焚き上げられた作品が静かに出番を待つ。 こちらは出来たばかりの登窯。 焚き口から覗いた運道の様子。しっかりと積み上げられた煉瓦が真新しい。窯焚き時はたくさんの棚板が組まれる。
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岡山県の県木・赤松は備前焼の焼成にもっとも適した素材である。長時間の窯焚きに耐え、飛交う灰が美しい景色を作り出す。 主に電動ろくろを使用している。ひと固まりにすぎなかった土は、ここでまず息を吹き込まれる。 作家の手づくりによる道具が多い。何度も使い込んでいくうちに自らの手に馴染んでより使いやすい形に変化していくのだ。