備前焼の特徴
ルーツとあゆみ
『土』について
製作現場の全貌
製作工程
お手入れと保存法
 
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「備前の土は,世界一」と評したのは北大路魯山人であるが、釉薬をかけない焼き締め陶である備前焼は、その土質のすばらしさで現在まで高い技術を守りつづけることができたともいえよう。

焼成することによって得られる備前土の表情は,作家のみならず、手にとって使う人々にも愛着のわくものである。 

“土”そのもののざらざらした感触は懐かしさにあふれ、自然そのものの風合いはとてもやさしい。持つ愉しみ、使う悦びが感じられるやきものである。

【土の特徴】


備前焼に使われる土は、山土、田土(ひよせ)、黒土の主に三種類である。

[山土]

伊部周辺の山塊に広く分布している石英粗面岩質が元の位置で風化したもの。

[田土]
山土が流水で運ばれ二次堆積したもの。
きめが細かく粘土としての質は非常に高い。

[黒土]
田土より有機質を多く含む状態で邑久郡長船町磯上周辺に堆積したもの。
可塑性・粘着 性に富むが,耐火度が低い。

最も混合比率が高いものが田土で、伊部〜香登付近の水田下に堆積しているが、かなり少なくなっている。

【土づくり】

■堆積した粘土を農閑期に堀り、乾燥、粉砕、浸水して溶かす。

■こうしてできた泥しょうを素焼きの鉢に入れて水分を抜く。

■作家の好みでブレンドされ砂粒が取り除かれる。