製作工程

土の採取

土の採取

原土(田土・ひよせ)は稲刈りが済んだ晩秋から冬の間に採取されます。
田んぼの上土を覗き、約2~4m下を掘り起こすと粘土層が現れます。(浅いところではすぐに見つけられるところもある)この粘土層は20cm~1m以上の厚さがあり、四角に切って採掘されます。

土の仕込み

土の仕込み

土は数年間そのまま寝かした後、水簸(すいひ)させます。水簸とは土を水槽に沈め、ろ過させ、小石や不純物を取り除く作業です。現在は機械を使ってかくはんする作業が多くなっています。

その後、水簸させた土を浅い素焼きの鉢に入れて、自然乾燥させます。
適度な堅さになったら足でよく土踏みをします。

さらに指で不純物をとり、分割。土の堅さを一定にするため『菊練り』と呼ばれる練り方でよく揉みます。 

成形

ろくろ

一般的な手法であり、いまでは電動が主流です。回転を利用して中心から中へ押し込むようにして成形。筒状に伸ばしてゆきます。

手びねり

獅子や狛犬などの細工もの、とってのない急須で“宝瓶”といわれる器などはほとんど手びねりで作られています。手で自由自在に操り形に仕上げていきます。

ひもづくり

まず底の部分を作り、その上荷にひも状にした土を巻き上げて作り上げていく手法。頑丈なつくりとなります。

板おこし

板おこし

土を板状に整え、必要な分量だけ切り取り作品を成形していく。


板おこし
成形したら、作品に陶印を入れ、日陰で十分自然乾燥させる。
板おこし

窯詰め

窯詰め

窯詰めは最も神経をつかう作業です。窯への詰め具合によって作品の焼成、窯変の出来が大きく左右します。

窯詰め

作家は窯の中の火の動きを予測しながら作品の出来上がりを計算し、置く場所を考え、立てたり、寝かしたり、くっつけたりします。

窯詰め

また藁を巻き付けて“緋だすき”といった効果などを狙ったり、ゆっくり時間をかけて窯詰めしていきます。

窯焚き ※登窯の場合

窯焚き ※登窯の場合
窯焚き ※登窯の場合
窯焚き ※登窯の場合

火入れをして約10日間、昼夜を問わず焚き続けます。

燃料は赤松の割り木。長時間の窯焚きは熟練されたテクニックを要します。


最初は窯の中の湿気をとるモセ取りから始まります。
松割木2、3本から燃やしていき、序々に温度がたかくなってきたら松割木の本数を増やしながらどんどんくべていきます。(約4、5日間)


1100度ぐらいの中焚きでは1度に10本から20本の松割木を入れ、3~4日間ほど続きます。
1250度のぐらいに達すると大焚きといわれる最終段階を迎え、
松割木を50本~100本も一気に投げ入れます。

以上が運道(窯の入り口にある部屋)の窯焚きです。

次に、今度は『1番』という部屋の窯焚きを始めます。

一番の部屋の両側にある焚き口から薪を入れていき(横くべ)、同じように序々に松割木の数を増やして焚き上げていきます。
炭を投入することにより、作品の肌に変化をつけさせたりする。

大くべ(約50本)-小くべ(約10本)-中くべ(約20本)の順にくべ、温度に変化をつけ、還元をおこさせます。それにより作品に色がついて仕上がります。

窯焚き